光州学生住居事情

光州市内の学生の住居事情について一くさり書いてみようかと思います。
学生が住む部屋として、下宿、学校の寄宿舎、考試院、自炊房、ワンルーム、などがあります。
下宿は日本と同じ、賄いつきの下宿屋。最近は少なくなっているようです。下宿費は人に聞いた話だと、最近では高いところでは40万から50万ウォンほどするとか。
学校の寄宿舎は学校によって様子が違うと思いますが、私の通っている大学では基本的に、2人1室と4人1室の2種類。建物によって仕様が異なります。新しくできた建物はすべて2人一室が基準。
費用は1学期(約4ヶ月)間でおおよそ80数万ウォンほど。4人一室の方がもう少し安いですが、建物が古いこともあってそちらはあまり人気がありません。私が休学前の2年間のうち計1年半を過ごしたのも2人部屋でした。食事は一日3食を食堂で取れるようになっています。トイレ、シャワー室、洗濯室は共同。ちなみにシャワーのお湯は朝と夜の限られた時間帯にのみ供給され、あまり遅く帰宅するとお湯が使えません。さらに、夏期休暇の間はお湯が全く出ず(韓国では夏のシャワーは水ですませるのが一般的)、お湯を使いたければ外の銭湯に行くしかありません。でも、慣れてしまうと意外と平気なもので、私はひと夏の間(と言っても途中、日本に一時帰国していましたが)毎日水で体を洗っていました。
考試院というのは、基本的には寄宿舎と同じでただし食事が出ないもの。部屋は一人一部屋ですが狭いです。寝るためだけの部屋というのが基本です。風呂やトイレは共同です。ただし最近は従来よりやや広く、さらにシャワー・トイレが部屋ごとに付いている施設が多くなりました。今回私の探したのもこのタイプで、だいたい月22万〜25万ウォンというのが相場のようです。ちなみに共同だと、17万というところがありました(こちらのタイプは一ヶ所しか当たっていないので正確な相場は不明)。建物の玄関で靴を脱ぐタイプと、各部屋まで土足で廊下を行くタイプとがあります。今のところ前者が多数派、でも徐々に後者が増える傾向にあるかも。
最後にチャチュィ(バン)<自炊(房)>と呼ばれる形態。一人〜二人暮らし用の部屋だと、バスタブは付いてません。価格は広さによってピンキリです。
新しいタイプの部屋で、ワンルームと呼ばれるものもあります。
家賃の支払い方式には大きく3種類があります。一つ目は日本と同じく、毎月払う月貰(ウォルセ)房。二つ目が、入居時に大家さんに大金を預け、出て行くときに返してもらうチョンセ(伝貰?)。この場合、大家さんの収入は預かった大金を金融機関に預けたときに発生する相当な額の利息です。超低金利の日本ではありえない方式ですが、韓国では全国的にチョンセが一般的です。
一つ目と二つ目を組み合わせた方式も存在します。どういうことかというと例えば最初の預け金1000万ウォン+月払い10万ウォンというような組み合わせの支払い方式です。この金額の設定には、例えば同じくらいの部屋で預け金500万ウォンだったら月20万ウォン、300万ウォンには月30万ウォン、というふうに預け金が多ければ月額は低くなるという相場があります。ほとんどの部屋では預け金と月払いの金額はあらかじめ大家側が設定していますが、中にはその割合の交渉に応じるところもあるようです。もともとチョンセ全盛だったところに、ワンルームの増加とともにウォルセ併用が浸透したようですが、今は再びチョンセ中心に戻りつつあるそうです。
三つ目が、サグルセと呼ばれるもの。ソウルではあまり見られない方式だそうです。これは基本的には月払いなのですが、10か月分を先払いします。当然その分だけひと月当りの額は安くなります(筈)。

また、一人で住むには大き目の部屋を2人で借りてルームシェアするのも一般的です(特に女子学生)。

ともかく、最近ではどこもインターネットに接続可能な部屋が増えています。ワンルームだと通信料は別払いのところが多いようですが、考試院だと館内のLAN回線になっているところがほとんどらしく、通信料も毎月の支払いに含まれています。
実はこのサイトを立ち上げた2002年の5月、私はネットの接続ができないワンルームに住んでいました。そのためアップのたびに学校のパソコンを使っていたため、夜中の更新は無理だし他の人の目は気になるしで、非常にもどかしい思いをしつつ更新作業を行なっていました。こうして自室で通信ができるというのはありがたいことに違いありません。