6.旧馬項駅付近−かつての潭陽駅跡地 −その4・潭陽駅跡地−





 前回の探訪(11.30)から一ヶ月、剥き出しの土だった路面にはもうアスファルトが敷かれていた。
そして、その右側の、工事の残土の山を登って反対側に降りてみると・・・




 あった。間違いなく、旧潭陽駅のホームの遺構である。駅舎のあったあたりはもともと大韓通運の敷地だったという。そして今は、ご覧の通り建設中の道路になってしまっているが、ホームの遺構は農地化しているものの、かなりしっかりした形で残されていた。



 両ホームの間の、ちょうど線路があった辺りに下りて、両側を見渡してみる。
ちょうど3線くらいの幅でしょうか。





 駅舎側のホーム。土がだいぶえぐれて、縁のコンクリートが浮き上がった形になっている。



 その上から眺めた、向かいの島式ホーム。駅舎側のほうが高いので、やや見下ろす感じになる。

ホームの両側の縁石はそのままに、上面が畑になっていた。




 (島式ホームの旧駅者側の)その縁石の上に立つ。左が線路。そして右側が、いまは畑となっているプラットフォーム。



 島式ホームの、駅舎とは反対側に回って撮った、ホームの縁石。下の旧路盤は、刈り取りの済んだ田になっていた。




 島式ホームの終焉。道路によって切り取られている。黒っぽく見えるのが建設中のバイパス道路のアスファルト。



 駅舎側のホームはもっとはっきりと途中で切り取られ、コンクリの築造物のすぐ裏側まで抉り取られて、その部分がむき出しになっていた。



 抉り取られた部分の内側。石を積み上げ、コンクリートで固めて造られていたことが解る。





 駅の遺構の端がえぐられた部分の、土の山の上から、旧駅の場内をふりかえる。



 その盛り土の上から、反対のバイパスのほうを振り返ると、そのすぐ向こうに潭陽邑バスターミナルが見えた。
旧駅と現在のターミナルは拍子抜けするほど目と鼻の先にあった。







そして、この先には、全羅線の金池まで続く未成線の跡が続いている・・・けど、
旧光州線は、ここが終着駅だった。ここを折り返しに、光州−松汀里方面とを繋ぐ列車が発着していた。
耳を澄ませば・・・汽笛の音、蒸気機関車の音、そして様々な人たちの声と足音が、聞こえてくるかもしれない。




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