●木浦への旅●

 韓国では連休中である旧暦の8月14日、太陽暦で9月21日に汽車で光州から木浦まで行きました。この連休は「チュソク」と呼ばれる、日本で言えばお盆休みのように多くの人々、家族が故郷へ帰って、先祖を祀る祭祀を行う期間です。
 予想にたがわず、汽車は故郷へのみやげ物を抱えた多くの人たちが乗り込み、途中駅からは座れない人も出るほどの込み具合でした。途中で降りる人もいましたが、半分以上が終点の木浦まで乗っていきました。
朝6時半過ぎの光州駅。駅の表の右側は工事中らしい。
並んで改札を待つ人の列が駅の外まではみ出している。
これから乗る統一号(≒各駅停車)木浦行き、6時55分発。
ディーゼル機関車に旧式客車4両の連結。
行先表示板。車内は、二人掛け2列のシートが進行方向に並んでいた。
先頭車両と機関車との連結部分。ちょっと走行中にここまで出てみたくなったが、車内が込んできたのでやめておいた。
このあと6時55分、列車は定刻どおりに出発した。
光州の次の駅、極楽江[クンナッカン]駅。
各駅しか停まらないので、1日に多分8本程度しか停まらないはず。でもこの日はかなりの人が乗り込んできた。
途中の停車駅。左上から、
松汀里[ソンジョンニ]、
務安[ムアン]、
一老[イルロ]。
8時24分、光州発1563列車は木浦駅に到着。写真は、あらかたの人が降りていってから撮ったもので、車内は満席に近い状態だった。
客車が切り離されて運ばれていく。
朝の木浦駅。逆行で撮りづらかった。
昼の・・・というか、木浦市内の儒達山(標高228m)の頂上より写した木浦駅。
・・・駅の写真撮るためにわざわざ200メートルも山登ったわけじゃないですので。念のため。

 木浦駅を出て、近くの開いている店を探した挙句ようやく一軒の食堂を見つけて朝食を食べた後、海と港と船を見に木浦港へ向かいました。木浦港からはこの日、たくさんの人たちが船に乗ってふるさとへ向かいました。どのフェリーも、今日ばかりは満席でした。ふるさとの島へ、なんて陳腐な言葉しか浮かびませんでしたが、船で行く島といえば厳島位しか行ったことのない(笑)私には、なんだかずっと眺めていてもいいような光景でした。
そのあと、木浦を象徴する山である儒達山(ユダルサン)に登ってみました。それらの写真は・・・まあ、暇があったらその内またページを増やします。

(2002年9月撮影)



※2004年4月のKTX開業に合わせ、光州駅、木浦駅共に新改築が施され、外観がずいぶん変わりました。それと同時にこの時乗車した統一号タイプの客車は、韓国全土で全て現役を引退しました。その後しばらく、光州‐木浦間には「都市通勤列車」という名前で気動車の各駅停車列車が、この頃と同じく一日一往復運行されていましたが、これも現在は無窮花(ムグンファ)号列車に置き換えられています。


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