■韓国の廃線について■



 韓国の廃線・休止線等の網羅的なデータについて、現時点では綜合的な公式の資料を得られていない状態です。
 が、このページの開設当初に日本のサイトを当っていたところ、「韓国鉄道事情」というサイトの中に廃線の情報がありました。発見した時点で、このページの更新は3年以上止まっている模様だったのですが、2002年9月の時点でこのサイトが見つからなかったため、当方としては、この「韓国鉄道事情」が運営を終了したものと判断し、当初、無断転載になってしまいますがここに引用させていただいておりました。

 その後、掲示板でのメガ¥様他の方からの投稿や他のサイト等により新たな情報が入ってきて、いろいろ修正すべき点が出てきたため、元の表を改編し、廃線・休止線等をまとめた表を作成しました。改訂前のページはこちらです。


※2004年2月になって、引用元のサイトが見つかりました
もし、「韓国鉄道事情」の管理人の方がもしこれをご覧になられて、不都合や不快感をお感じになった場合はメールでご連絡ください。また、このページを作る際に大変に参考になったことを感謝しております。

 また、1990年代後半以降の廃止・切替え区間については、メガ\様による当サイト掲示板への情報提供、および韓国鉄道庁や「未来鉄道DB」(韓国版)などのウェブサイトを参考に情報を追加・訂正しました。ありがとうございました。



韓国の廃線(休止・専用線切替等を含む)
(注)廃駅には廃線時に存在した駅のみを挙げてあります。(休止中の駅を含む)
   軍事境界線を跨ぐ路線に関して、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)側の営業状況は基本的に未確認情報です。
   距離は営業キロで、実際の距離と違っている場合がありえます。
   種別 廃=廃止 休=休止 未=未成線 専=企業専用線に切り替え 軍=軍用専用線に切り替え
      戦=朝鮮戦争のため運行中止 供=第二次世界大戦中に資材供出のため運行中止
   峠*=「山へんに見」の字
なお、斜体の駅名は漢字表記を地図(『韓国道路地図 漢文・英文版』2001;中央地図文化社)によって推測した駅名です。



廃止・休止・未開業中止等の区間

線名種別区間距離年月日休廃駅(註釈・備考)
(※路線が南北の軍事境界線に関係しているもの)
京義線都羅山〜開城 ? 臨津、(休止=長湍?)(現在は旧臨津駅付に臨津江駅が存在、旧長湍駅の南方に都羅山駅が新設)
京元線 新炭里〜平康 ? (休止=鉄原、月井里、佳谷)
金剛山電気
鉄道線
昌道〜内金剛 49.0 1944-10-01 岐城、県里、桃坡、花渓、五両、断髪嶺、
末輝里、竝武、内金剛
鉄原〜昌道68.1 (休止?=鉄原、四要、東鉄原、東松、陽地
、二吉、亭淵、楡谷、金谷、金化、光三、下所、
杏亭、白楊、金城、慶坡、炭甘、南昌道、昌道)
東海北部線 外金剛(現・金剛山青年)〜襄陽 ?(軍事境界線より南側は休止状態)
東海線 浦項〜三陟 178.9 (未開業)
(北坪−)鏡浦台〜襄陽93.6(未開業)(註1)
(※それ以外)
ソウル市内
電車
京春線(城東線?) 城東〜城北 6.2 1971-10-05 城東、月谷
金浦線 素砂(現・富川)〜金浦 9.2 1980-08-10 金浦
唐人里線 新村〜西江〜唐人里 4.0 1982-06-10 唐人里
嶺東線 江陵〜鏡浦台 5.7 1979-03-01 鏡浦台
水仁線
※軌間762mm
松島〜南仁川 4.2 1973-07-14 龍峠*、南仁川
古索(廃駅) 1974 水原−漁川間に所在
蘇莱〜松島 19.4 1992-07-20 (休止=南洞、松島)
漢大前〜松島 27.8 1994-08-?? 君子、達月、月串、蘇莱、南洞、松島
水原〜漢大前 20.0 1995-12-31 (休止=漁川、野牧、四里)
水驪線
※軌間762mm
水原〜驪州 73.4 1972-03-31 華城、遠川、新葛、漁汀、竜仁、麻坪、陽智、
霽日、午川、標橋、酉山、利川、茂村、竹堂、
梅柳、広大里、煙羅里、驪州
安城線 安城〜長湖院 41.4 1944-12-01 安城邑内、麻田、三竹、龍月、竹山、竹山邑内、
梅山、注川、行竹、大西、長湖院
笠場〜安城 14.3 1985-04-01 古池、薇陽、安城
天安〜笠場 14.1 1989-01-01 石橋、聖居、笠場
梧井線 西大田−梧井? 1.1 梧井?
聞慶線 店村〜聞慶 22.3 (休止=鎮南信号場、新峠、麻城)(註2)
加恩線 鎮南信号場〜加恩 9.6 (休止=九郎里、加恩)
鎮南信号場〜加恩 9.6 2004.4.1 九郎里、加恩
慶北線 店村〜醴泉〜安東 25.5、32.8 1944-10-01 豊山、虎鳴など(註3)
晋三線 開陽〜泗川 10.5 1980(10-01?) 休止?廃止?=礼下
泗川〜三千浦 18.6 1980-10-01 不明(休止=船津、琴聞魯龍竹林、三千浦?)
泗川〜三千浦 18.6 ?(〜1987までに) 船津、琴聞魯龍竹林、三千浦
旧“光州線”、
旧“慶全線”
光州〜潭陽
(旧「光州線」)
21.4 1943-3? 望月、長山、馬項、潭陽 (註4)
潭陽〜金池 38.6 ?(1939着工) (未開業)
和順線 和順〜福岩 11.1 1984-11-01 壮東、福岩
朝鮮瓦斯電気 釜山鎮〜温泉場 9.5
門峠*線 釜山鎮〜牛岩 4.7 (なし)
咸平軌道
※軌間1067mm
鶴橋〜咸平 6.1 1960-12-28 咸平(など?)

註1:解放後、未開業区間だったうちの北坪−鏡浦台が嶺東線の一部として1962年に開通。ただし江陵−鏡浦台間は1979年に廃止。
註2:聞慶線の店村−船坪間は現在、船坪駅近くのセメント工場の事実上の専用線として貨物列車が運行中とのことです。
註3:解放後の1962年に店村〜醴泉〜栄州間に新規軌道が敷設されて開業。結果として店村〜(旧)醴泉付近までは切替え、(旧)醴泉〜安東間は区間として廃止という形になりました。ただし店村〜醴泉間について、新−旧線の位置関係等はよく分かりません。
註4:転載元の元表では「慶全西線」となっていすが、この名称はその後調べた幾つかの出版物資料のどれとも一致しません。
 また、元表や、別のある資料では1944年に休止になったと記されていますが、潭陽郡発行の写真資料にはそれ以前の1943年3月10日に線路の撤去が始まったとの記録があります(運行休止がそれ以前の何月何日であったかは記載なし)。



経路変更(付替)のあった区間
  
線名 区間 旧距離 新距離 変更年月日 廃駅 新駅 移転した駅
忠北線 五松〜梧根場 26.7 17.1 1979-10-30 美湖、(旧)清州、西清州、井下 (なし) 丁峰→清州に変更 (註5)
内秀〜三灘 76.2 71.8 1980-03-12〜
1980-10-17
琴若、上塘、山尺 (なし) 曽坪、陰城、忠州など
三灘〜鳳陽 14.5 14.4 1977-01-01 (なし) (なし) 公田
湖南線 大田〜論山 51.4 50.8 (なし) (なし) 佳水院、豆渓など
井邑〜長城 35.3 32.4 1987-09-01 (なし) (なし) 新興里など
長城〜松汀里 21.9 21.9 1988-07-31 (なし) (なし) 河南など
松汀里〜任城里
?49.5〜2001.12.17明山;
羅州・栄山浦(※2)
羅州
(註6)
老安,古幕院,
鶴橋→咸平,務安、一老(註7)
任城里〜木浦
7.4?2003.12.9東木浦(なし)(なし)
慶全線南光州〜極楽江 11.211.6 1969-07-25 (なし)(なし) 光州
松汀里−孝泉?11.12000.8.10 南光州;
光州−孝泉間10.8kmが廃線
(松汀里−光州間は
「光州線」と名称を変えて
存続)
西光州孝泉
全羅線 益山〜大場 7.47.4 (なし)(なし) 東益山
東山〜新里 17.317.9 1981-05-25 徳津松川、牙中 全州
新里〜任実、
金池〜鴨緑、
求礼口〜東順天
??〜1998??谷城、槐木など
鴨緑〜求礼口
??〜2002(不明)なしなしなし
書道駅
2002.10.17なしなし書道
書道−山城
??〜2004.6なしなしなし
任実−書道
??2004.7.17五柳なし鳳泉、オース
山城−金池
??2004.8.5なしなし南原、周生、甕井
中央線 嶋潭〜竹嶺 19.219.1 1985-05-01 (なし)丹城(註8) 丹陽
栗洞〜慶州 8.0 1992-11-01 西慶州信号場 金丈、隍城分岐 (なし)
東海南部線 徳下〜虎渓 16.91992-08-20 達里、南蔚山、兵営仙岩、孝門 蔚山
長生浦線 達里〜長生浦 9.25.5 1992-08-20 也音(蔚山〜長生浦に区間変更)
蔚山港線 也音〜蔚山港 3.94.6 1992-08-20 (なし) (蔚山〜蔚山港に区間変更)
京元電鉄線玉水駅(駅舎移転)??2001.7(なし)(なし)玉水
長項線・(旧)群山線 ●2008年1月1日、別々の路線であった長項線と群山線は、錦江を渡る橋を含む新区間の開通に伴い一つの路線として再編成されました。この際にそれぞれの線の終着駅であった長項駅、群山駅はともに新線上に新設され、それと引き換えにかつての長項駅、かつての群山駅を含む末端区間は本線と分離され貨物専用線となりました。データがある程度そろい次第正式に表を作成します

註5:忠北線の五松〜梧根場の切替に際しては、掲示板での情報によれば、かつての丁峰駅が名称を変更して新しい清州駅になったとの事です。
註6:羅州駅と栄山浦駅は統合されて新・羅州駅に。
註7:旧鶴橋駅は移転と同時に咸平駅に名称変更。
 この表に無い多侍、夢灘、任城里は駅舎自体は新築されているものの、駅全体の所在地そのものはほとんど従前と同じと見られる。

 なお、湖南線は2003年12月9日午前0時の任城里−木浦間切替えによって、全線の電化・複線化が完了した。

註8:丹城:新設時の名称は旧丹陽。1993年3月1日に丹城に改称。






今後、切替えが予定されている区間

 掲示板での情報の提供や、「(韓国版)未来鉄道DB」というページでの情報から、いくつか今後近いうちの切替え予定線の情報が集まっています。現在、切替え・廃止情報に関するページを構築中です。


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