東木浦駅の今・2003年11月
(湖南線/全羅南道木浦市)
(2003.11.30撮影)




東木浦駅は、湖南線の南端部分に残された単線区間である任城里−木浦間にあった、無配置簡易駅(無人駅)です。湖南線の任城里−木浦間については、2004年の高速鉄道開業に備えた電化複線の新線が、別ルートで建設されています。新線切替後は東木浦駅を含む任城里−木浦間の単線区間はそのまま廃止となる運命にありました。

この駅を訪れたのは2003年11月末。東木浦に停まる列車は、上下合せて一日10本。全て特定統一号と呼ばれる、いわば普通列車のみの停車。光州駅との間に一往復、大田駅との間に一往復、その他の6本は慶全線方面と直通する列車です。



左:大田始発の木浦行き統一号列車から、東木浦駅に降り立ったところ。

右:終点の木浦を目指し、東木浦を発車していく統一号列車のDL。





下り方面(木浦より)から見た東木浦駅。単線の片側に一面だけ、コンクリートが塗られたホームがあるだけの簡素なつくりです。




左:ホームの上に立つ駅名表示。二昔ほど前の遺物のような表示板ですが、駅らしい表示としては唯一のもの。

右:ホームの反対側の斜面に立つ旧式の通信柱(通称・“ハエタタキ”)。木製です。




(左)ホームの端の塀沿いに申し訳程度に作られた待合所、というより雨宿り場所というべきか。近所の住民の方が持ってきたのか、色とりどりの古いソファーがいくつも並んでいます。
改札も、きっぷの集票箱も無い駅。ここから乗車する際には、車内で車掌さんに代用乗車券を発行してもらう形になります。

(右)塀には時刻表が掲示されています。さびれた駅施設の中で、かろうじて鉄道庁がこの駅を完全に放置しているわけではない印となっていました。





東木浦駅の、外からの入口。左が待合小屋横の入口、なぜか理髪所の回転灯が付いていて、その下に東木浦駅利用についての注意書き等が小さく表示されています。

右がホーム任城里寄りからの入口です。どちらにも遠くから目立つような駅名表示などはありません。





ホームの反対側、ハエタタキの斜め下の線路際から。
後続の、麗水発木浦行き統一号が駅へと入ってきたところです。







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