湖南線でのKTX試運転
(湖南線・12月26日撮影)


2003年12月26日、掲示板にて「東アジア鉄道イソウロウ事務所」のMINEYUKI様から、12月9日をもって任城里−木浦間の単線区間が電化新線の複線へ切替になり、東木浦駅が廃止になった、という情報をお寄せいただきました。

この情報に接したのが午前11時過ぎ。幸いこの日の午後には約束はありません(やる事はあったはずなのですが・・・苦笑)。
しばらく考えた後、時刻表を見て、急遽出動を決め、松汀里方面へ向かうバスに飛び乗りました。12時56分松汀里発の、木浦行き統一号に乗るためです。

「木浦まで既に高速鉄道(KTX)の列車が入った」という情報をMINEYUKI様のサイトの掲示板で目にしていたのですが、統一号列車に乗り込み、発車時刻をやや過ぎた頃に、それを連想させる車内放送が入りました。「通過列車を先に通すため、しばらく停車いたします」。
ピンと来てホームに出てみたところ、やはり、西大田方面からライトグレーと青のラインのKTX車輌がやってきました。


松汀里駅にて、ソウル方面から駅に進入してくるKTX車輌(この後停車)。

最初はKTX車輌を先に通すため、私が乗車していた木浦行き統一号の発車を遅らせるはずだったのですが、KTX車輌が松汀里で一旦停車することが分かり、急遽すぐの出発となりました。





その後、羅州駅に到着してまもなく、羅州駅にて高速鉄道の試運転列車の通過待ちを告げる車内放送が入りました。



羅州駅ホームにて、上と同じ列車が通過。



同上。画像上、白い斑点のように写っているのは雪です。



同上。左に写っているのが、乗ってきた統一号列車の機関車です。

何キロくらい出していたのかは分かりません。が、セマウル号列車のようなディーゼルの轟音も伴わず、あっという間に通過していった姿は、鉄道の知識の有無を問わず見る人に静かなインパクトを与えるものだったと思います。


この日は、古幕院かハンピョンの前後で上り方向のKTX車輌とすれ違いました。さらに、今月9日に切り替わったばかりの任城里−木浦間でも、おそらくは羅州で追い抜いていった上の車輌と同じ車輌だと思われますが、2回目のすれ違いがありました。KTX車輌同士のすれ違いも試行中ということでしょうか。





一ヶ月前に行ったばかりの東木浦駅を再訪してみました。木浦−東木浦間は、線路も枕木もすでに完全に撤去されたあとでした。
東木浦駅の東端から枕木だけ残った区間が始まっていました。踏み切りの撤去情況は、場所によって様々でした。

任城里を出てすぐの大カーブは、まだ線路が残っていました。
しかし、ハエタタキは、旧線の全区間に渡って完全に撤去された後でした。


廃止直後の様子については、「木浦駅−旧東木浦駅の現在」にて紹介しております。そして、この日乗った統一号の客車車両はKTXの正式開業とともに、湖南線を含む殆どの路線で現役を引退しています。

(2003.12.26撮影・up)


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