オス駅にて・2003年秋夕




2002年の晩秋、書道駅の旧駅舎を訪れた帰途に寄ってみた、全羅線オス駅。2004年4月の切替を前に、五柳駅に行った2日後に再び訪れました。この日は、日本で言えばお盆休みに当たる秋夕(チュソク)の最後の日。大勢の人々が、故郷を後に首都圏へと戻っていきます。





オス駅の東側を流れる、その名もオス川にかかる鉄橋を渡っていく下り列車。台風の接近を前に、雨脚が激しくなってきました。



その鉄橋と駅とのほぼ中間地点に立つ駅東側進入の腕木式信号機。今度は上り列車が「進行」の信号の下を進んでいきます。




ホーム側から見たオス駅の駅舎

前回撮り忘れた、ホーム側から見たオス駅の駅舎。きれいに塗られた屋根と壁、駅舎脇の塔。しかし、ここに太極旗と鉄道庁の旗が高々と掲げられるのも、後半年足らずです。




Uターンする多くの帰省客の待つホームへソウル行の列車が進入してきました。

ホーム先端の通票投入のポールに投げ入れられたタブレットを、駅員さんの一人が取り上げる頃、列車の運転士は次の五柳までの通票を受け取ろうと、銀色に光る受取器具を構えます。それを見守る駅員、利用客。脚元には信号てこ・・・

人の手によって担われ、人々の目によって見守られてきた非自動の運行システム。今はその役目を終えました。
2005年8月に、開通した新線の上から見た旧オス駅はそのままの姿で静かにありました。今はどうなっているでしょうか。




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