5.柳山(ユサン)橋−旧馬項駅付近 −その1−
この場所を訪れるのはすでに4ヶ月以上間が開いてしまいました。これ以上未調査のままほっておくわけにも行かず、この日(11月30日)ここから潭陽までを歩きとおしてしまうことにしました。



その4の3の2の、冒頭の橋
前回(その4)の、の上から。

ふたたび柳山橋
柳山橋と並んでいる橋を再び撮影。陽光の下だと立派に現役という雰囲気に見える気がしました。

堤防を過ぎた辺りの道

橋を渡りきって、川の堤防を降りた辺り。旧線の築堤はほとんど崩されているようでした。

柳山集落を過ぎた辺りの国道の旧道
この辺りで迷ってしまいました。後になって、旧光州線は橋を渡った後左にカーブを描いて隣の新しい国道の築堤を斜めに横切るようなルートを取り、田んぼの中へと降りていっていたようでしたが、その辺りはすっかり整地されてしまったようです。その後道路に沿って進み、2車線の国道の下をくぐってしばらく進んでみたものの、集落にあたって大きく右へカーブし、その先が坂になっていたので廃線跡ではないと分かりました。

右の一段高くなっている部分の左端がかつての築堤の端だったよう

仕方なく、川のほうに向かう道を歩いていくと、ようやくそれっぽいものにぶつかりました。
写真の左半分の電信柱の並んでいるラインの真下を境に、左側が水田に、右側がそれより一段高い畑になっています。

旧馬項方面を眺める柳山橋方面を眺める
右側の写真が今来た柳山橋方面を、左側がこれからいく馬項方面を、それぞれ段差から少し離れた位置に立って見渡したものです。色が違って見えるのは逆光(右)と順光(左)の差です。
これだけではとうてい鉄道の跡とはいえないのですが、地図上の前後の位置関係からこの辺りを走っていてもおかしくなかったのと、ただの段差なのに電信柱がずっと並んでいるという点で、ここではないかと見当をつけました。確信のないまま進みましたが、後になって当っていた事が分かりました。

状況はさらに複雑に…
しばらく畑の右脇のあぜ道を進むと、横から道が割り込んできました。この先、左の水田より一段高い所に狭い道が、更に一段上に水田が形成されています。この道の上に標準軌の軌道があったとは考え辛く、かつての築堤が切り崩されて水田の段に利用されていると考えるしかありません。
進みます。

ようやく橋
不安に駆られながらずーっと進んでいくと。見えました、ようやく廃線跡のしるしです。橋桁そのものは後から架けられたのかもしれませんが、両側の橋台の形はまぎれもなく鉄道橋のそれです。


後ろを振り返って

その橋を渡り、少し進んだところで振り返ると、来た道沿いの電線の列とこの廃線跡の道路とではかなりずれているのが見えました。もともとの鉄道の軌跡は、橋の手前まで水田の中に完全に吸収されてしまっていたことになります。

橋を正面から

さて、橋の先は気持のいい道になっていました。両側の少し低くなった田や畑を眺めながら、軌道の跡の上を進んでいきます。

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