5.柳山(ユサン)橋−旧馬項駅付近 −その2−




田園を進んでいく廃線跡の道路
その1の続きです。田園の中を、旧光州線は進んでいきました。ただ、水田の区画と廃線跡とはこの付近では完全に並行しているため、この辺りの耕地整理の歴史はどうなっているのかはちょっと気になります。植民地時代になされたのか、あるいは解放後、川にほぼ並行して廃線が走っていたため、それに沿って耕地整理の画定がなされたのか。



右後方から自動車道路が合流かなりひろい道路
しばらく行くと、右方から道路が合流してきました。

鶴洞集落への入口

合流点の手前の地点から右側に見える道。この道が、ここ鳳山面の面事務所所在地である鶴洞の集落を通る道なのですが、道幅が狭いために集落の外側にバイパスとして幅の広い道を建設したようです。その道がちょうど廃線跡の上にかぶさった形になっていました。


面事務所のある集落の外側

幅の広い道路が続きます。カーブが少しだけ廃線跡らしさを残している、といえば強弁になるでしょうか。

集落を通ってきた道との合流点

集落の中を通ってきた道との合流点です。細い道ですが、実際路線バスはこの道を入っていきました。



旧馬項駅付近?

合流地点を少し過ぎた辺り。・・・どうもこの、道路の右側に開いた空間があやしいな、と思ったのですが・・・痕跡は特に発見できませんでした。

近寄りがたい…
じつは、もっとあやしい(駅の跡っぽい)と思ったのが、上の写真の中ほど右寄りに写っている建物の辺りだったのですが・・・なにかの資材、あるいは廃材置き場のようなのです。敷地は道路に沿って細長く延びており、いかにも、という感じだったのですが、写真をとらなかったのには少々訳があります。この敷地、なぜかフェンスにぼろ布で目張りがしてあり、しかもぼろ布の上に警備サービスの「セコム」の札がところどころにぶら下がっているのです。
さらにはいくつかの倉庫や掘っ立て小屋が並んだ先には事務所があったのですが・・・
事務所の建物は、コンテナ型で分厚そうなスチール製のプレハブ?(というには頑丈そう過ぎます)で、会社名はこれまたスチール製の小さなドアの横に掛けてあるだけで、「○○企業」という何を生業にしているのか分からない名前で、会社名を宣伝するような文句も見当たりません。さらには、窓も小さくて中は見えず、かつ窓にはなぜか鉄格子がはまっていて・・・
雰囲気を分かっていただけるでしょうか。どうにも、そっち系の、ヤバイ団体の関連会社のように見えたのです。しかも事務所の玄関には靴やサンダルが脱いであって、確実に中には人がいます。

・・・そういう訳で、その区域の写真は、ちょっとカメラを持つ手が腰から上にあがりませんでした(笑)。まあ旧駅という所属不明の土地ならソチラ系の手に渡ることもあるかもしれません、と思うことにします・・・
しかし、鉄道よりも軍事施設よりも、何が起こるか分からない恐怖を感じたのは今回が初めてでした・・・

馬項集落前

その、恐ろしげな(?)事務所をすぎたところに馬項(マハン)のバス停の広場がありました。 現在の「馬項駅」と言えるのではないかと思います。


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