●光州→釜山の旅


2003年1月1日、思い立って釜山へ1泊の旅行をすることにしました。一泊といっても、翌朝5時20分の列車で帰る計画のため、釜山に行くより列車に乗ることのほうが目的の旅でしたが。釜山−光州間はバスでは行ったことがあるのですが、列車は今回が初めてでした。





西光州駅、駅前側から見た駅舎
今回の旅の起点、西光州〔ソグヮンジュ〕駅[光州広域市西区]。 光州の南の、高層団地の立ち並ぶ大規模な住宅地の外れにあります。

駅前の風景 駅前を発着するバスはわずか一系統・・・光州市内の優等列車が停まるその他の光州、松汀里、孝泉のどの駅よりも不便で、市南部の住民が主に自家用車で利用するようです。



これから乗る無窮花号がホームに入ってきました。直前に向かいのホームに入ってきたのは、順天発慶全線経由のソウル行無窮花号。慶全線は単線なので、西光州で交換です。

11時22分西光州発、木浦始発釜山行き無窮花384号。釜山到着は午後5時38分ですが、今回はちょっと思うところあって釜山の3つ手前の亀浦駅まで乗ることにしました。
車内は孝泉を過ぎる頃にはほぼ満席でした。・・・それでも、全羅南道から慶尚南道に入る区間の光陽−河東間は若干空席が目立ちましたが。


途中の禮堂〔イェダン〕かその前後を過ぎたあたり(記録してませんでした)で、ふと最後尾(今回乗った車両は最後尾である3両目でした)のトイレに行ってみたところ、その後ろには、何もないことに初めて気付きました。連結部で車内と車外を隔てるものは、3本(2本?)のカバーつきのチェーンだけです。



ご覧の通り、後方への線路と風景が連結部の枠の中を流れていきます。普段列車に乗らないもので、物珍しさについ、何度もシャッターを切ってしまいました。
最後尾は必ずこうという訳ではなく、電源車や貨車などが付く場合もあります。前もって編成を調べていたわけではなかったので、ラッキーといえばちょっとラッキーだったのですが、子供もトイレを使いにここまで出てくるのを見ていると、ちょっとこれでいいのかなあ、という気もしました。写真を撮りまくっておいて言うのも何ですが。


踏切通過
カーブの途中の踏切を通過。



トンネルを通過するところ(3枚連続)。


元倉−順天間、順天鉄橋
順天駅の手前で鉄橋を渡ります。


踏切通過
山の中の踏切を通過。



全羅南道と慶尚南道の境を流れる大河、蟾津江(ソムジンガン)を渡る、蟾津江鉄橋(3枚連続)。


・・・こうしてみると、ずいぶんとまた子供っぽいはしゃぎ方をしていたなと反省です(笑)。
鉄橋を撮り終えて、しばらくはおとなしくしていようと思ったのですが、浣絲〔ワンサ〕駅を過ぎた頃からちょっと落ち着かなくなり、窓の外ばかりを眺めていました。ここから晋州を経て南文*山〔ナンムンサン;文*は正しくはさんずいに文〕間での区間は慶全線では唯一の通票閉塞区間で、腕木式信号も残っている区間。
結局晋州駅の発車から再び最後尾のデッキに出てみました。ただ、いろいろ失敗して、あまりいい写真は撮れませんでした・・・

その中でも比較的うまくいった写真、晋州−開陽間にて。

線路脇に立つ4本の腕木式信号機

4本の腕木信号が並んで見送ってくれました。



再び車内に戻り、乗ること2時間。馬山、昌原の街を過ぎ、三浪津で京釜線に合流。そして、降車駅の亀浦〔クポ〕駅[釜山広域市北区]に到着です。
亀浦駅のホームにて




釜山地下鉄2号線・湖浦駅にて


釜山地下鉄2号線の現在の終着駅・湖浦駅[慶尚南道梁山市東面]。釜山広域市の北に接する梁山市の南端にある駅ですが、将来さらに同市の北方へと延伸する計画があるため、地下鉄にも拘らず、洛東江(ナクトンガン)を見下ろす高い高架の上にあります。


地下鉄2号線の車輌
湖浦駅に到着した2号線の電車。日本のJR横浜線にも似たカラーリング。

ホーム南端の駅名表示板
湖浦駅ホームの先端にある駅名表示板。背後を流れるのは、韓国第2の大河・洛東江です。
撮影時間的にはちょっと遅かった感があります。今の季節なら、午後5時半過ぎくらいが一番きれいな時間帯でしょうか?。

それにしても、露光時間が長くて、どの写真もぶれてしまったのは痛恨です。もっといろいろちゃんとしないと…。


ホームからはるか下流の夕景を眺める
ホーム先端から眺めた、河口付近のデルタの上の街の灯。
オート調整のデジタルカメラのため明るさが調整されてしまっていますが、本当は、もっと暗くて、もっと穏やかな空の色でした。



この後、再び地下鉄に乗り込んで沙上というところで降りて市外バスターミナルを見学、夕飯を食べたあとで再び地下鉄に乗って釜山市内へと向かいました。翌日の出発地である釜山鎮駅近くに宿を探して、早めに寝ないといけなかったからです。翌朝乗る予定の釜山鎮発木浦行き統一号の発車時刻は5時20分、夜明けの兆しも見えない真っ暗な時間です。これに乗らないといけません。



1月2日・開陽〜晋三線を辿る>



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