■旧「慶全線」潭陽−金池・未成区間■

金城面−金果面・その1


…この一つ前、潭陽駅跡−金城面の最後で、鉄道の遺構ではないかと疑った水路は、少なくとも本線の水路ではないようでした。ただ、引込み線などの可能性もゼロではありませんが…

ちなみに、このページは別の日に2回にわたって訪れました。一回は雪の残る日の夕方、2度目は雪もすっかり消え、小雨の降る日の昼過ぎでした。そのため、写真が一部ちぐはぐな感じになっています。






金城面の面事務所から北に外れた田園を貫く未成線の築堤跡を、潭陽方面に向かって眺める。といっても、こうなると普通の農道と区別がつきませんが。


しかし、そこから農具小屋の軒先を挟んだ反対側に、築堤がそのままの姿でカーブを描きながら緩やかな上り坂を形成していました。





その先にあった小さな橋。




橋のたもとから振りかえって眺めたところ。




さて、その橋の先、軌道の跡は、崖の先を削るようにして登っていきます。


そしてその先に、橋台が残っていました。ただし、橋台と川の堤防との間はだいぶ離れています。


橋台を正面から眺める。





そして、橋台と川の間には、築堤が築かれていたようですが、現在は片側の石垣だけが残っていました。察するに橋を建造した当時からこのような構造だったようなのですが、なぜ橋台と川との間に築堤のあるような構造になっているのかは分かりません。






その先、渡河地点。堤防の先に橋脚が並び、その向こうに対岸の橋台が見えました。



未完成の橋を斜めから見たところ。
橋台の先には民家が建っています。


さらに、真横から見たところ。




 この先、築堤は全羅南道と全羅北道との境の分水嶺を目指して坂を登りつづけます。そしてそこを越えた先に、未開業の(推)「金果」駅(もしくは「防築」駅;どちらも推定の名称)の遺構が現在も残っていました。


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